糖尿病に効果のある食物繊維 糖尿病の人は食事で食物繊維を多くとるように言われますが、それはなぜでしょうか? 食物繊維は胃の中に留まっている時間が長く、そのために消化吸収に時間がかかります。 その結果、同じカロリーでも食物繊維を多く取る方が、食事による血糖の急激な上昇が少なくなります。 血糖値の変動の幅が小さくなり、糖尿病に効果があると言われるのです。 食物繊維はコレステロール値を下げるので、心臓疾患に効果があると言われています。 食物繊維を多く含む食品はカロリーが少ないため、食事のカロリーの取りすぎを防止できます。 また、食物繊維は腸内で脂肪を吸収するため、脂肪の取りすぎも防ぎます。 そして、便秘に効果があるのはよく知られています。 腸内環境を良くして、大腸がんになるリスクも減らします。 食物繊維をしっかりとることは糖尿病防止だけにとどまらず、様々な病気の抑制につながります。 食物繊維とは、人の消化酵素で分解されない性質のものを指す総称で、豆やイモ類、穀類や野菜、海藻などに含まれます。 食物繊維の多い食事は、よく噛まないといけないものが多く、そのため少量の食事で満腹感を得られます。 このように、食物繊維には長所がたくさんあります。 もちろん取りすぎると栄養が行き渡らなくなるという弊害もありますが、現代の日本人は食物繊維不足です。 通常の食事をきちんと取っている限りは、大人の場合心配はありません。 栄養バランスに気をつけ、食物繊維をしっかり取り、糖尿病の進行・防止に努めてください。 |
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糖尿病の人は健康食品に気をつけて 健康食品の中には血糖値を下げる、とうたっている商品があります。 糖尿病の方は、そういった商品に関心があると思います。 しかし、すでに医師の診察を受け、薬を処方してもらっている場合、血糖値を下げる薬も飲んでいるのですから、こういった健康食品を利用すると低血糖になる恐れがあります。 安易に宣伝に乗らず、健康食品を利用したいときは必ず医師と相談のうえ、利用してください。 また、薬を処方されていない場合でも、血糖値を下げる効能のある食品を大量に飲食してはいけませんし、複数の健康食品を利用していると思わぬ健康被害にあう危険性があります。 血糖が正常値の人が血糖値を下げる商品を利用するのも危険です。 厚生労働省が許可した特定の保健の目的が期待できる特定健康用食品で、食後の血糖の上昇を穏やかにする表示のある商品であっても、糖尿病の人は事前に医師と相談してくださいと注意書きがあるのです。 健康食品は医薬品ではないので、病気を治すものではありません。 何よりも、その健康食品は安全でしょうか? 個人輸入やインターネットで違法な成分が含まれている商品を購入して健康被害にあった例も報告されています。 低血糖になると、生あくびが出たり、冷や汗、脱力感などの症状が出ます。 重い症状になると、昏睡状態に陥ることもあります。 この症状は薬やインスリンを利用している場合にも起こりうるのです。 健康食品に頼る食事ではなく、3食規則正しく栄養バランスに気をつけた食事と適度な運動が糖尿病の方には一番大切です。 |
糖尿病の食事療法で用いられる食品交換表 糖尿病の食事療法で用いられる食品交換表では、各表の中で食品を交換できます。 表1 主食の仲間 では、食パン30グラムとご飯50グラムを交換することができる、という具合です。 ただし、交換は同じ表の仲間の中だけでできるので、表1と表2の食品の交換はできない、ということになります。 毎日の食事は、単位配分の指示をもとに考えます。 1例としては 主食は、表1のご飯、パン類、麺類から。 主菜は、表3の魚・肉・大豆・卵・チーズから。 調理方法も煮る、焼くなどカロリーが高くなりすぎないよう、よく考えましょう。 副菜は、表6の野菜の仲間海草、きのこ、こんにゃくを含む)や表3の魚・肉・大豆・卵・チーズを組み合わせて。 牛乳や果物は献立に応じて3食の中や間食で。 塩分量を守るため、味付けは薄味に。 単位数を守るためには、1単位はどのくらいの量になるかを実際に測って、調理し、食べてみて、自分の目やお腹で覚えると良いでしょう。 覚えておくと外食でも、どのくらい食べればいいのかがつかめます。 食事療法の基本は 1.腹八分目にして 2.食品の種類はできるだけ多く取る 3.脂肪は控えめで 4.食物繊維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)を食べる 5.3食を規則正しく、ゆっくり、よく噛んで食べる 最初から完璧に指示通りに食事をとるのは難しいと思います。 少しずつ、指示された単位に近づけるように心がけると良いと思います。 規則正しく栄養バランスのとれた食事で、糖尿病の進行を防ぎましょう。 |
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